プロカメラマン尾形正茂によるマル秘撮影テク

一流プロカメラマン尾形正茂に聞く!フクロウ・タカの撮影テク

ノースサファリで猛禽類をはじめ多くの動物たちを撮影した尾形カメラマンが、みんなに自慢できる写真が撮れる実践的撮影テクニックをアドバイス!

望遠レンズで距離をとって撮るべし!

撮られることに慣れている動物でも、目の前でスマホや広角レンズのカメラを構えられると警戒してしまいます。望遠レンズを使って距離をとって撮影すると、動物たちも自然な表情やポーズを見せてくれます。絞りを少し開けて背景をボケさせると、被写体が浮き出るような写真が撮影できます。

高感度に強いデジカメを使うべし!

動物など動いている被写体でピタッと止まった写真を撮るなら、晴れているときでもISO感度を1600まで上げて、絞りは2.8~4、シャッタースピードを1/500くらいと速くするのがいいですね。被写体の正面に光が当たる「順光」より、後ろ側からの「逆光」、斜めからの「半逆光」の方が、写真に立体感が出るんです。プロも使うテクニック、一度チャレンジしてみてください。

三脚や一脚でカメラを固定すべし!

カメラの手ブレ補正機能を使った撮影よりも、三脚や一脚でカメラを固定して撮影した方がキレイでシャープな写真が撮れます。三脚を使うとカメラから手を離せるから、手を振ったり、手をたたいて音を出したりして、被写体の注意を引くこともできます。動物たちには有効ですよ。

被写体より淡い色の背景を選ぶべし!

背景で被写体を浮き立たせることは写真の基本テクニック。フクロウやタカの羽毛より淡い色の背景・・・例えば木々の淡いグリーン、空のうすいブルーなどをバックにして撮影すると、被写体のアウトラインも鮮明になって、イキイキした写真が撮れますよ。

35ミリフルサイズの一眼を選ぶべし!

動物撮影にオススメのカメラは、35ミリフルサイズの一眼レフ、次はAPS-Cサイズの一眼レフです。ただ、一眼レフはボディが大きいので、近づくと動物に警戒される可能性があります。ミラーレスやコンデジは小型で扱いやすいけど、背景をボカしづらいので仕上がりに差が出てしまいます。

埼玉県立越谷北高等学校卒業後の1984年に東京写真専門学校に入学。
在学中に小松敬典に師事。
専門学校卒業後の1986年に集英社が開催した「青年写真大賞」に応募し準グランプリを受賞。この縁もあってか、同年4月から集英社の専属カメラマンになる。6年間専属カメラマンとして活動した後1992年にフリーとなる。翌年4月に「尾形写真事務所」を設立。2014年にSHERPA+を設立し、現在に至る。

主に雑誌、写真集グラビア撮影、CDやDVDジャケットの撮影を手掛ける。
主な写真集、作品等は

http://www.sherpa-jp.com/
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